PROMINENCEⅠ和訳 Lesson 10
By admin | 5 月 24, 2008
東京書籍 PROMINENCE Lesson 10
A Doctor Digging Wells
(井戸を掘る医師)
P.132
日本人医師の中村哲さんは、2000年からアフガニスタンで井戸を掘り続けている。
今、そこには彼のグループによって造られた1000以上の井戸がある。
これらの井戸は、地元の人々によって利用されている。
しかし、なぜ日本から遠く離れたところで医者が井戸を掘らなくてはならないのだろうか?
経験豊富な登山家の中村医師は、かつて日本の探検チームの医者としてアフガニスタンの高い山々を訪れとことがあった。
彼はそこで出会った人々が、周りに医者のいないひどい状況下で暮らしていることに気づいた。
この経験から、1984年に彼はパキスタン北西のアフガニスタンの国境近くであるペシャワールでボランティア活動をし始めた。
それから、彼はペシャワールカイ医療サービス(PMS)の常任理事として、20年以上アフガニスタンとパキスタンで活動し続けている。
P.133
それから、彼はペシャワールカイ医療サービス(PMS)の常任理事として、20年以上アフガニスタンとパキスタンで活動し続けている。
2000年のある日、中村医師はPMSの診療所に非常に多くの患者がいるのに驚いた。
多くは、赤痢という病気に苦しんでいた。
医師は言った「診療所の井戸は涸れてしまいそうだが、人々は村の井戸の大多数がほとんど涸れてしまった為、あの井戸からでも水を得ようとやってき続けるのです。
人々は汚い水を飲んだり、使用したりしなくてはならず、それが彼らを病気にしていたものだったのです。」
このことは、病気を予防する為に彼は何をしなくてはならないかと言うことを彼に考えさせた。
P.134
アフガニスタンの大多数の人々は、農業で暮らしている。
1年を通じてわずかな雨しか降らないが、ヒンドゥークシ山脈のユキが夏に溶けて川に流れ込み、農家の人々に豊かな収穫をもたらす。
しかしながら、数年前に事態は悪化した。
それからずっと、深刻な水不足となっている。
「アフガニスタンでは、お金がなくても生きられるが、雪がなければいきられない」という格言がある。
P.135
おそらく、地球温暖化によって、雪と川の水は減ったのである。 国の一部は干上がってしまった。
このことにより、多くの人々は自分たちの村を去った。
きれいな水がなければ、人々は簡単に病気になったり死んでしまったりするのだ。
「犠牲者のほとんどが、子供たちでした。
ただクリニックへ来るために、多くの人たちは何時間も歩かなければなりませんでした。
そのような人の一人に、すでに亡くなっていて冷たくなり始めていた赤ちゃんを抱いた若い母親がいました。
彼女はどうすればいいのか分からないようでした。
あれを見たとき、私は涙をこらえることができませんでした。」
悲しそうに中村医師は言った。
この経験は、彼に井戸を掘り始めさせた。
P.136
人々は、医療以前にきれいな水を必要としていた。
2000年7月、中村医師と彼のスタッフは、地元の人々に参加するよう頼み、皆できれいな水を得るために井戸を掘り始めた。
その地球は非常に乾燥していて、水位は下がりつつあった。
地元の人たちは既に井戸の掘り方を知っていたが、大きな岩にあたったときにどうすればいいのか知らなかった。
中村医師は言った。「まず、下がっていく水位に追いつく為、私たちは掘り続けなければなりませんでした。
大きな岩を砕く為、私たちは地雷の火薬を使用しました。
掘っているときに大きな岩にあたると、私たちはそれに穴をあけ、火薬と導火線を入れたのです。
スタッフの中には元ゲリラの人たちがいて、爆発物の使い方を知っていたので、私たちはこうすることが出来たのです。
これは、私たちの地雷の平和的な使い方でした。
それらの助けがなければ、私たちは成功することができなかったでしょう。
P.137
「ここの皆の生活をよりよくするために、」彼は言葉を続けた。「人々がここへ戻り、以前のように農業が出来るよう私たちは井戸を掘り、灌漑水路を造っていました。」
彼らの偉大な取り組みのおかげで、およそ25万人の人々が自分たちの村に残ることができ、他の多くの人々は故郷へ戻ってきていた。
P.138
何年も地元の人たちと共に働いたため、中村医師は私たちが思うほど私たちは自由ではないと気づいた。
彼は言った。「私たちは社会的習慣、性別、国籍、宗教に基づいたたくさんの問題に直面します。
例えば、私は時々女性患者の診察をするのに苦労しました。
宗教のせいで、彼女たちは男性に、医者にさえ肌を見せることができないのです。」
これは、女性患者は男性患者よりも治療するのが難しいと言うことを意味している。
「私は、彼女たちを診察するときにいつも彼女たちの夫や父親にいてくれるよう頼みます。
時に私たちは、彼女たちのために特別に日本からの女性看護士を派遣します。」
「私たちは決して地元の人たちに私たちの価値観や文化を押し付けるべきではなく、彼らの価値観や文化を敬うべきだと私はいつも心に留めています。
また、開業医にとってそれぞれの患者の状況を理解し、彼ら全員のために最善を尽くすことが大切だと信じています。」
地元の人たちのために何をすることが出来るかを2度考えた後、中村医師は医者であるが、アフガニスタンの人々全員と患者にとって井戸を掘ることが最も良い治療であると決断した。
「アフガニスタンでの経験は、私が物事を深く見ることを助けてくれます。」彼は言った。
「病気は後で治療できるのです。
何よりもまず、生きていようとしてください!」
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