PRO-VISIONⅡ和訳 READING 1 選択肢はあなたの手の中にある
By admin | 6月 29, 2008 | 1,119 viewed
READING 1 Choices Are in Your Hands
リーディング1 選択肢はあなたの手の中にある
P.151 〔和訳〕
「人生はチョコレートの箱のようなものだ;何をとるかは決して分からない」
映画フォレスト・ガンプからのこの引用は、リエという名前の日本人高校生を含む皆の心をとらえた。
しかし、その引用が本当に何を意味するのかということに自分が何年も後に気付く人になるとは、彼女は想像もつかなかった。
「死なせてちょうだい、お願いだから死なせてちょうだい。」
ほとんどの日はこのうめき声で始まった。
リエは一番元気な笑顔で母親ルリコの頬をなでながら、この闘いに勝った後の将来に何が出来るかを話し、応えるのだった。
母親を死なせる代わりに、リエは自分の感情を抑え、母を支え続ける必要があると気付いた。
母が経験するかもしれない呼吸問題の兆候を見落とすことを恐れ、リエはほとんど夜眠らなかった。
痛み止めのモルヒネを始め、母はもう以前のようには生きられなかった。
彼女はもうリエの知っている母ではなかった:
彼女はよだれで濡れた口で突然眠りに落ち、考えを言葉にしようとするときにさえ、彼女の唇からは断片だけが出て、床に落ちた。
リエは自分の感情を抑えようとしたが、大好きな母に起きている、知覚できる変化を見ることは17歳の少女にとって辛すぎることだった。
【WORDS】
quote 〔名詞〕 引用
Forest Gump 〔固有名詞〕 フォレスト・ガンプ
moan 〔名詞〕 うめき声
stroke 〔動詞〕 なでる
uplifting 〔形容詞〕 元気な
hold back ~ 〔熟語〕 ~を抑える
painkiller morphine 〔名詞〕 痛み止めのモルヒネ
doze off 〔熟語〕 眠りに落ちる
slobbery 〔形容詞〕 よだれで濡れた
fragment 〔名詞〕 かけら、断片
perceptible 〔形容詞〕 知覚できる
P.152 〔和訳〕
珍しいが確かに具合の良い日もあった。
リエはそれをとても幸せなチョコレートの一口だと思った。
それらの日には、母親は楽天的になり、彼女たちの病室は笑い声で満たされた。
具合の良い日と普通の日の差はとても大きかった。
彼女たちは太陽、公園の木々‐単純にその日自体を楽しむことが出来た。
彼女たちは死に立ち向かっているのではなく、鮮明に生きていると感じた。
全ての具合の良い日の終わりには、リエはそれが続くように祈った。
しかし、彼女の祈りは決して応えられることはなく、苦しみが翌日を奪った‐闘いとリアルタイムの悪夢が戻ってきた。
リエには2つの側面があった。
1つは全てが良い方向へ向かうと祈る、母親の回復への糸のような願いだった:
母親は奇跡的に回復し、彼女たちはずっと幸せに暮らすのだ。
リエの別の側面は、母を通じて死にかけている人々の全ての危篤の兆候を認識し、自分の祈りが非現実的な夢でしかないことを分かっていた。
しかし、いずれにしても彼女は全てが良くなるかのようなふりをする必要があった。
彼女は絶望のどんな考えも母親に見せたくなかったのだ。
半年ノンストップで母親の世話をした後、リエに説明の出来ないことが起こり始めた。
彼女は母親が汗をかいた正確な瞬間を感じた;
彼女は母親と同じように大量の髪の毛を失ったが、母親は化学療法によってはげてしまったのだ。
リエもいつも疲れ果てていて、どこへ行くにもひどく寒かった。
他の人々には、どちらが危篤状態なのか見分けることは難しかった:
ルリコとリエはほとんど双子のように見えたのだ。
後に、リエはひどい拒食症で、12キロも落ちた結果彼女自身が死にそうになったのだった。
彼女は母親の看護に集中しすぎて、リエは自分自身の世話をどれほど怠っているのかほとんど覚えていなかったのだ。
【WORDS】
up days 〔名詞〕 具合の良い日
blissful 〔形容詞〕 至福の
beyond measure 〔熟語〕 非常に
affliction 〔名詞〕 苦しみ
turn right side up 〔熟語〕 良い方向へ向かう
at any rate 〔熟語〕 いずれにしても
chemotherapy 〔名詞〕 化学療法
anorexic 〔形容詞〕 拒食症の
come close to ~ing 〔熟語〕 ~しそうになる
P.153 〔和訳〕
11月初めに母親は亡くなった。
リエは覚悟が出来ていると思っていたが、現実には全く覚悟が出来ていなかった。
彼女の目標は母親を救って一緒に生きることだったため、彼女は自分自身のコントロールを完全に失ってしまった。
リエは微笑み方を忘れ、以前のような幸せな振る舞いをすることが出来なくなってしまった。
彼女は自分自身にとても苛立ちを感じた。
母親の死はリエの祖母を含む皆に影響を与え、祖母もまるで生きる意志を失ってしまったかのように娘ルリコの死後たった4ヶ月後に亡くなってしまった。
それほど短い間に彼女にとって最も大切な人たちを失い、リエはとてもひどい絶望を経験したため、生き続けたいとも思わなくなってしまったのだった。
しかしながら、少しずつ彼女は生まれたときから母親にもらった愛情と気遣いを認識し始めた。
亡くなった人々からの全ての愛情のこもったサポートは、はまった複雑なジグゾーパズルのようにリエという名前のこの少女を形造っていた。
彼女は彼らの取り組みを無駄にすることはできず、また全体像を完成するための自分自身のパズルのピースを探すことをあきらめることも出来なかった。
何よりも、彼らの愛情に応えるため、自分自身の人生を生き続ける責任が彼女にはあったのだ。
【WORDS】
deceased 〔形容詞〕 亡くなった
above all 〔熟語〕 何よりも
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