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CROWNⅠ全文 和訳 OPTIONAL READING

By admin | 7 月 11, 2008

三省堂 041 Crown Optional Reading
A Visit from Saint Nicholas
サンタクロースの訪問

P.165

クリスマスの前の晩だった。

家はとても静かだった。

家の中で動いている生き物はいなかった。

ねずみの一匹さえ動き回ってはいなかった。

煙突の隣には靴下がきちんとかけられていた。

子供達は、サンタクロースがやって来て、それらをいっぱいにしてくれることを願っていた。

子供達は、ベッドの中にいた。

彼らのベッドは私達の隣の部屋にあった。

ママと私はベッドの中にいた。

ママはカチーフをかぶっていた。

私はナイトキャップをかぶっていた。

子供達が動いているのが私には聞こえてた。

私達は動かなかった。

私達が寝ていると子供達に思わせたかったのだ。

「お父さん」子供達は言った。

返事はなかった。

彼はちゃんと向こうにいる、と彼らは思った。

「お父さん」彼らは言った、そしてベッドの上でドスンと音を立てた。

「何だ?」私は尋ねた。

「砂糖菓子の幻を見たんだ」子供達は言った。

「寝なさい」ママは言った。

「眠れないよ」子供達は言った。

彼らは話すのをやめたが、彼らが動いているのが私には聞こえた。

彼らは音を立てた。

「眠れる?」子供達が尋ねた。

「いや、」私は言った。

P.166

「寝なきゃダメだよ」

「分かっているよ。寝なきゃいけないな。」

「砂糖菓子を食べてもいい?」

「砂糖菓子を食べてはダメよ。」ママは言った。

「ただ聞いてみただけだよ。」

長い沈黙が流れた。

私には、再び子供達が動いているのが聞こえた。

「サンタクロースは寝ているの?」子供達は尋ねた。

「いいえ、」ママは言った。

「静かにしなさい。」

「一体何のために今晩彼が寝ているって言うんだ?」私は尋ねた。

「寝ているかもしれないよ。」子供達は言った。

「寝ていないさ。」私は言った。

「寝ましょう、」ママは言った。

家は再び静かになった。

子供達がベッドの中で動くときのカサカサという音がした。

外の芝生で、物音がした。

私は起き上がり、窓のところへ向かった。

私は雨戸を開けた。そして、サッシをあげた。

雪の上で月が輝いていた。

月は雪の中の物体に真昼の光を照らした。

雪の中にはミニチュアのそり、そしてとても小さな8頭のトナカイがいた。

P.167

小柄な男がトナカイたちを引き連れていた。彼はきびきびとしていて、素早かった。

彼は口笛を吹き、トナカイに向かって叫び、彼らの名前を呼んだ。

彼らの名前はダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ドンダーそしてブリッツエンだった。

彼はポーチの上へと駆け上がるように彼らに言い、それから壁の上まで駆け上がるように言った。

彼らはそうした。

そのそりは、おもちゃでいっぱいだった。

「誰なの?」ママが尋ねた。

「人だよ、」私は言った。

「小さな男だよ。」

P.168

私は窓の外から頭を外に出し、耳を澄ませた。

屋根の上でトナカイの足音がした。

彼らの蹄が屋根の上で飛び跳ねているのが聞こえた。

「窓を閉めて、」ママは言った。

私はじっと耳を澄ませた。

「何が聞こえる?」

「トナカイだよ」私は言った。

私は窓を閉めて歩き回った。

寒かった。

ママはベッドの中で起き上がり、私を見た。

「彼らはどうやって屋根に上がったの?」ママは尋ねた。

「彼らは飛ぶんだよ。」

「ベッドに入りなさいよ。風をひいちゃうわ。」

ママはベッドに横になった。

私はベッドには入らなかった。

私は歩き回り続けた。

「彼らが飛ぶってどういう意味?」ママは尋ねた。

「ただ飛ぶってだけだよ」

ママは壁のほうを向いた。

彼女は何も言わなかった。

私は煙突のある部屋へ行った。

その小柄な男は煙突から降りて部屋へ入ってきた。

彼は全身毛皮を着ていた。

彼の洋服は煙突の灰や煤で覆われていた。

彼の背中には、呼び売り商人のようなリュックサックがあった。

P.169

その中にはおもちゃが入っていた。

彼の口は小さく、弓のような形で、あごひげは真っ白だった。

彼の歯の間には太くて短いパイプがあった。

そのパイプから出ている煙が彼の頭をリースのように取り囲んだ。

彼は笑い、彼のお腹は揺れた。

それはボウルに入った赤いゼリーのように揺れた。

私は笑った。

彼はウインクをして、それから頭を傾けた。

彼は何も言わなかった。

P.170

彼は煙突の方を向き、靴下を満たし、煙突から頭を背けた。

鼻の横に指を当てて、彼は頷いた。

それから彼は煙突を上がって行った。

私は煙突のところへ行って、見上げた。

私は、彼がそりに乗るのを見た。

彼はチームに向かって口笛を吹き、チームは飛び去った。

チームはアザミの冠毛のように軽々と飛んだ。

運転手は叫んだ。

「メリークリスマス、そしておやすみなさい。」

私はベッドに戻った。

「何だったの?」ママは尋ねた。

「サンタクロース?」彼女は微笑んだ。

「ああ、」私は言った。

彼女はため息をつき、ベッドで寝返りを打った。

「私は彼を見たよ。」私は言った。

「そうでしょうね」

「本当に彼を見たんだ。」私は言った。

「ええ、見たのでしょうね。」彼女はさらに壁のほうを向いた。

「お父さん、」子供達は言った。

「ほらね。」ママは言った。「あなたとあなたの空飛ぶトナカイよ。」

「寝なさい、」私は言った。

P.171

「サンタクロースが来たら、会えるかな?」子供達は尋ねた。

「寝てなきゃいけないんだよ。」私は言った。

「彼が来るときには、寝てないといけないんだ。意識のないときでなければ、彼を見ることは出来ないんだ。」

「お父さんは知っているのよ。」ママは言った。

私は口までカバーを引っ張りあげた。

カバーの下は暖かかった。

ママが正しいのだろうかと考えながら、私は眠りについた。

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