CROWNⅠ全文 和訳 LESSON 8
By admin | 7 月 11, 2008
Good Ol’ Charlie Brown
懐かしきチャーリーブラウン
P.123
「ピーナッツ」そしてチャールズ・M・シュルツに関するこの受賞レポートは札幌の高校生であるミッシェルとコウジによって書かれたものである。
それは、彼らの学校新聞に掲載された。
チャーリー・ブラウン。ルーシー。ライナス。スヌーピー。
彼らは、半世紀以上にわたり、雑誌や新聞に登場してきた。
彼らには、世界中に何億人ものファンがいる。
隣に住んでいる子供たちの名前を知らない人々でも、知っている。
自分は勝つことが出来るのだと信じることをやめない、あの小さな「敗者」を、
常に人々にアドバイスをするその小さな少女を、
常に安心毛布を持っているその幼い少年を、
そして一番よく知られている、自分を戦闘機パイロットだとか、偉大な作家だとか考えているビーグル犬を。
彼らは、ピーナッツの漫画の主要な登場人物である。
P.124
なぜ、この漫画はそれほど人気があるのだろうか?
なぜ、ピーナッツは世界中の人々の心を捉えたのだろうか?
いくつかのピーナッツの漫画を見て、これらの質問に対する答えを出せるかどうか見てみよう。
父の日に、バイオレットは自分の父親について話している。
彼女は、チャーリー・ブラウンに対して、自分の父親は彼の父親よりも裕福で、スポーツが上手であると言う。
チャーリー・ブラウンには、言うことはほとんどない。
彼は、バイオレットにただ一緒に父親の理髪店に来るように言う。
彼は、どんなに忙しかったとしても、彼の父親は自分を好きなため、必ず大きな微笑をくれる時間があるのだ、と彼女に言う。
バイオレットには、もうそれ以上言うことはない。
彼女は、ただ立ち去る。
彼女の父親のお金や運動能力は、父親の息子に対する単純な愛情にまさることはできないのである。
P.125
ピーナッツの多くのエピソードは、そのような家庭生活の心温まる側面に注目している。
ピーナッツを生み出した漫画家をチャールズ・M・シュルツは、自分の幼少期の人々や出来事を
漫画にしている。
そして、もしかしたらこれが、ピーナッツの漫画が世界中でそれほど人々に人気がある理由の一部なのかもしれない。
P.126
この漫画の中では、ホームチームがフットボールの試合に勝ったため、ライナスが興奮している。
チャーリー・ブラウンは、自分自身が失敗を経験しているため、失敗した他人の感情を理解している。
彼は、私たちに他人を思いやるようにと考えさせる。
多くの面において、チャーリー・ブラウン自身は敗者である。
彼は、それほど優等生でもなく、スポーツも得意ではない。
クラスのかわいい少女たちは、彼に目もくれない。
富や権力が非常に重要とされる世界では、チャーリー・ブラウンは敗者なのである。
しかし、チャーリー・ブラウンは、本当は決して負けない。
彼は、決して自分自身を憐れむことはない。
彼は、常により良い明日を願い、努力し続けるのである。
もしかしたら、それこそが本物の勝者を作るものなのかもしれない。
P.127
ピーナッツの漫画の面白さは、普通の面白さではない。
私たちは、大笑いをするというよりも、微笑む方が多いのである。
しかし、どういうわけか、私たちは気分がよくなる。
私たちは、明日の新聞で、チャーリー・ブラウン、ライナス、スヌーピー、そして他のピーナッツの登場人物全員に再び会いたくなるのである。
もし、彼らがそこにいないと、私たちはいなくなってしまった友達に会いたくなるように、彼らに会いたくなる。
P.128
それは、私たちの友達が常に私たちを笑わせてくれるからではなく、自分自身についていつもいい気分でいさせてくれるからである。
チャールズ・M・シュルツは、人生における本当の成功は、お金、名声、そして権力の問題ではないのだ、ということを訴えているようである。
むしろ、それは、希望、勇気、他人に対する尊敬、そして何よりも、ユーモアのセンスによって決まるのである。
彼は、以前こう言った。もし次の世代へ何かプレゼントをする機械を与えられたとしたら、私はそれぞれの個人が自分自身を笑い飛ばせるようになる能力を与えたいと思う。
P.129
50年近くの間、チャールズ・M・シュルツは、毎日毎日、一度に一話ずつピーナッツを描いた。
しかしながら、1909年の暮れに、チャールズ・M・シュルツは、自分がガンでありこれ以上続けることが出来ないということを知った。
読者にお別れを告げるために、彼はお別れの漫画を描き、それは6週間後に掲載されるはずだった。
彼があと1日長く生きていれば、彼は紙上のその漫画を見ることが出来た。
悲しいことに、彼はその漫画が掲載された日の前日に亡くなったのだった。
2000年2月13日に、世界中のピーナッツを愛する人々は、目覚めるとピーナッツの登場人物とその作者の両方がもういないのだ、ということを知った。
私たちは、彼らを自分の友達のように考えるようになっていたが、彼らは今やいなくなってしまったのだった。
チャールズ・M・シュルツとピーナッツは、その特別なユーモアと、頑張り続けるための優しい励ましによって、私たちが困難な世界に立ち向かうのを助けてくれた。
P.130
もう新しいピーナッツの漫画はなくなってしまうが、古い作品はこれから何年も読みつがれるであろう。
それらは、本当の成功が他人に対する思いやり、小さな親切、そして大きな困難に直面しても、希望を持つ勇気の中にあるのだ、ということを私たちに気付かせ続けるだろう。
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